『BGM用MP3プレーヤー』の改造~完成編

失敗編はこちら
一応形にはなったものの・・・
バスレフダクト
使い勝手は理想的な仕上がりだったものの、肝心の音が良くなかった自作スピーカー。現状は聴くに堪えない状態(とはいっても、買ってそのままとは比べ物になりませんが)。スピーカーはいままで何セットか作りましたがとびきりの失敗作です。オーディオなどに興味のない嫁さんに、はじめて聴かせた時の第一声が「コレって、ダメじゃん」。普段、失敗ではない自作スピーカーで聴いているせいで耳が肥えているのでしょうか?一から作り直したい衝動を抑えて、音質改善を模索します。

傾向としてはエアダンプが効きすぎている印象。最後のパネルを接着する前に、結線確認の為に鳴らした時にはもっとヌケが良かった記憶があるので、取り敢えず後部に穴を開けてみたところ、音質改善の傾向がみえました。そこで、バスレフ型にしてみることにします。開口面積やダクト長は元々ユニットの諸元が不明ですので計算できません。なので、直感でいきます。ジャンク箱の中にあった呼び径13の塩ビパイプを4㎝長(吸音材との絡みで、外に出っ張らない最大長)に切り、φ18で6つ開けた穴にグルーガンで固定します。

結果は・・・大成功!まるで霧が晴れるようにヌケが良くなり、解像度が格段に改善しました。ダクトに耳を近づけると、嫌な中高域成分は聞こえず低域のみが聴こえ、バスレフダクトとして機能しているようです。システムとしての音圧レベルも向上したように感じ、ボリューム位置で90度小さくしてもはっきり聞こえるようになりました。

ダクトを塞いだりしてテストしたところ、6つ開放した時が一番自然でした。もっと増やして開口面積を広げたらとも考えましたが突き詰めるときりがないのでコレで手を打ちます。

低域は特に強調された部分のない自然なもの。中高域も良く前に出て少数編成の室内楽はもちろん、シンフォニーもBGMとして充分聴けるレベルになりました。これで音楽を聴きながらの仕事がより楽しくなります。楽曲によっては聴きいってしまうかも。

自分的には密閉箱の音が好みなので、端から密閉型で作ってしまいましたが、8㎝フルレンジ×2発(10㎝相当か)に1.75Lはあまりにも少なすぎですね。
考えてみたら、自宅で使用しているALTECよりも時間的にはるかに多く使用することになるはずで、アンプも含めてもう少しだけ予算をかけてもよかったかなと思いました。

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