ミニのタイヤ交換(組替え)

足場パイプを使ったビードブレーカー
タイヤの摩耗がかなりすすんだため、通販で安タイヤを入手してタイヤ交換(組替え)をしました。

当初、ビードブレーカーを入手する予定でいましたが、耐久性に問題がありそうなことと、使用後にしまっておくスペースの問題で、バラして他に転用も出来る足場パイプを使うことに。ビードブレーカーは安いものだと新品単管パイプと値段的にはあんまり変わらなかったりするんですね。

用意したのはφ48.6の単管パイプ1.5mが2本に1mが1本、直交クランプと自在クランプ。画像のように組合せて使ってみました。バルブコアドライバーでコアを外してエアを抜き、パイプに体重をかけてギューっという音をききながら、ずらして数ヶ所に使うとバボンとビードが落ちます。

今回、タイヤに当たる単管パイプの先は打ち込みキャップをした状態でしたが、もう少し左右に幅の広い当たり面のほうが落ちやすいのかもという印象をもちました。試してないので想像ですが。
リムプロテクターは補強入り水道ホースに切れ目を


反対側も同じようにビードを落とし、リムガードとして補強入りの水道ホースをハサミで裂いたものを装着。タイヤレバーで外していきます。

50㎝の昔ながらのタイヤレバーと、樹脂柄のドライバーの先がスプーンのように薄くなっている最近の形状のタイヤレバーを使ったところ、後者のほうが圧倒的に使いやすかったです。長さと安さから前者を買ったのですが、長さより差し込みやすさや抜きやすさが重要だと感じました。長さに頼って無理をするとビードを痛めてしまいそうでした。



片側のリムが外れましたが、もう片側がシリコンスプレーを吹いてプラハンでタイヤを叩いてもなかなか外れません。この時タイヤレバーを使う場合、先端を差し込みやすい上向きで差し込んでから中で柄をねじって反転させることができて、これも柄付のタイヤレバーのほうが圧倒的使いやすさでした。

新品タイヤにビードワックスをたっぷり塗り、ホイールに嵌めていきます。ここでも薄い先端形状のタイヤレバーで少しずつ嵌めていくと無理なく入れることができました。



タイヤの黄色い目印とバルブ位置を合わせ、コンプレッサーでエアーを入れビードを上げます。が、上がりません。5Jホイールに145/70R12のタイヤの組み合わせ。タイヤの推薦リム幅は4.5J、『引張りタイヤ』ほどではありません。タイヤが横積みされて潰れていたせいでしょうか、タイヤバルブの裏側が完全に見えるほど隙間が開いています。

エアの流入量増大のためにエアチャックからダスターに替えたくらいでは、3/4馬力30Lタンクのコンプレッサーでは上がりません。1cm以上隙間があいていれば当たり前ですね。

夜間だし、住宅の密集した場所ですから、爆発タイヤ法は使いたくありません。通報されたりしたら大変です。そこで、タイベルトでタイヤ外周を締めあげてみましたが効果なし。これは接地面のラウンドした2輪タイヤしか有効でないのでしょうか?

そこで水道ホースをリムにきっちりの長さに切り、つなぎ目にラップを巻いたものを2重ねにしてリムとビードの間に押し込んで手で押さえつけてエアを入れたところ、ようやく反対側のビードが上がりました。

反対側はビードが上がった方を下にしてタイヤに当てものをしておき、ホイールの上に乗りエアを入れれば入るはず・・・入りませんね~、やむなくホイールの上で飛び跳ねて反動でホイールが押し込まれた瞬間にエアが入りました。

ビードが上がらず苦戦してここまで3時間。コンプレッサーがあるのでここはさっくり出来る予定でいたんですが今日は時間切れです。

水道ホースを隙間に詰めてもすんなりはあがってはくれないので、残りの3本のタイヤビードを左右に広げておくことに。手と足でビードを広げられるギリギリの長さに切った木片を挟み込んでおきます。

翌日、今度は万全を期してビード上げ補助具のラバーリングを入手して作業を再開。はじめ木片で広げておいた効果を確認するためにラバーリングを使わずにエアを入れたところ、3本中1本はそのまま補助具無しでビードが上がりました。あらかじめビードを広げておくのは効果的なようです。
ラバーリング 巨大なOリングのよう

広げてあればエアだけで上がらなくとも水道ホース1本ですんなり上がるかもしれません。

ラバーリングにビードワックスを塗りリムとビードの間に伸ばし嵌めます。さすが専用工具、あっさりとエアが充填されてリングが押し出されてビードが上がりました。リムとタイヤの巾関係にもよるでしょうが、非常に有効な補助具だとおもいました。

ラバーリング、単純なものなんでDIY出来そうなんですが、いざそう考えると素材の入手とか問題あるかもです。



一応バランスどり
たまたまピッタリサイズのブッシュドライバー
バランスとらなくても大丈夫なんて話もありますが、一応回転方向だけDIY簡易バランサーを使ってみました。

ビートブレーカーと同じく安価な市販品もあるんですが、評判がよろしくないんで、購入をためらっていました。

DIYでやっておられる方の記事では何らかの球体を使用しているのを見て、適当なものを物色するも硬さと大きさ、値段がちょうどよいものはなかなかないのですね。
このホイールの場合、直径70㎜以上の大きさが必要です。

マレットボールとか汎用のプラスティックカプセルケースとかが大きさ的にはよいのですが、買うとなると少しお高い。ガチャの一番大きいカプセルは使えそうですが、いざ入手しようとするとなかなかないんです(後になって、ガレージセールで10円で買えました)。

工具箱の中のブッシュドライバーの一つを当ててみると、たまたまジャストサイズ。ガタツキもなく中心が出ているもようです。ブッシュドライバーをアダプターとして使用すると、穴が小さいのでもっと入手し易い小さな球体がつかえます。

そこで使ったのが、ボールベアー。これならボールを置く為の平らな場所も必要ありません。





バイスで適当なパイプを立て、その上に件のボールベアーを置いて養生テープで固定しただけです。
簡易バランサー
アダプターを介してホイールをかぶせるように置き、中央に目玉レベルを置いて水平を見ます。

リムに貼り付けウエイトを水平になるまで置いて、目印を付け貼り付けます。



目玉レベル(関係ないけどずいぶん汚いホイールですね)

車に装着し試乗の結果、法定速度程度では何ら問題無さそうでした。タイヤサイズを細くしたせいかパワステついたみたいにハンドル軽くなりました。そのぶんオンザレール感は減少しましたが。
急遽、タイベルトを貸してくれたnagata氏に感謝!

2 件のコメント:

  1. 結構苦労したみたいだけれど、初期の目的を達成するのは流石ですね。
    僕には到底真似できません。

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  2. 出来なかったら大損ですからね。

    途中で業者に依頼するのは、金銭的なこと以上に敗北感が。

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